山田眼科2026取材記事 | 北海道の病院・医療施設の検索サイト メディカルケアガイド

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三代目院長が就任 白内障から角膜疾患まで幅広く診療

旭川市の山田眼科(1991年開業)では2025年10月、東京大学医学部附属病院の眼科で角膜移植部副部長や特任講師を務めるなど、臨床・研究の第一線で活躍してきた豊野哲也医師が三代目院長に就任した。老舗眼科を継承する思いや、今後の診療方針について豊野院長にお話を伺った。

豊野 哲也  院長

1978年8月12日生まれ、午年。47歳。2004年東邦大学医学部卒。2006年東京大学眼科入局、2014年東京大学大学院医学系研究科修了、2023年東京大学眼科 特任講師、角膜移植部副部長、医局長を経て、2025年10月山田眼科理事長兼院長に就任。日本眼科学会認定専門医、金沢医科大学非常勤講師、医学博士。

豊野院長 これまで、東京大学医学部附属病院などで外眼部の手術や角膜移植等を専門に研鑽を積んできました。その他、白内障の手術も多く行い、最新のテクノロジーを使った眼内レンズの選び方などを研究してきました。これまで培ってきた技術を活かせる場所を探していたところ、たまたま当院からご縁を頂きました。医療設備や優秀なスタッフが揃っており、自分の強みを存分に発揮できる点に魅力を感じました。

豊野院長 まずは「患者さんにとって居心地の良いクリニック」という当院の伝統を大事にしていきたいと思います。その上で、大学病院で行ってきた質の高い眼科医療を地域に還元していければと考えております。この地域では、網膜や硝子体など眼の奥の手術を専門にされている旭川医科大学出身の開業医の先生方が多い印象です。一方、私の専門は前眼部や外眼部(角膜やまぶたなど)なので、その辺の住み分けで、お互いに連携を大切にし、相互に学び合える関係性を築いて地域の眼科医療を盛り上げていきたいと思います。

豊野院長 もともと当院は白内障手術で高い実績をあげてきましたので、今後もしっかり対応してまいります。白内障の手術では、眼内レンズの選択が患者さんの一生の視界を左右します。眼内レンズの研究を長年続けてきた医師として、患者さん一人ひとりに最適な眼内レンズを提供できるよう努めます。日帰り白内障手術を行う医院が増えましたが、当院では日帰りはもちろん入院にも対応しております。遠方からお越しの方、日帰り手術に不安を感じられる方はぜひ当院にご相談ください。その他、眼瞼下垂症(まぶたが下がり視界が悪くなる疾患)や角膜の治療も専門としておりますので、白内障治療と併せて力を入れていきます。特に眼瞼下垂症については、東大病院や関連施設で年間500件以上の手術を行ってきましたので、安心してお任せください。

目の不調の原因をしっかり調べるため、様々な検査機器を取り揃えております

白内障手術では、経験豊富な医師が一人ひとりに最適な眼内レンズを選択します

皆様に支えられ開院から35年。スタッフ一同、明るい応接を心掛けております

豊野院長 当院で使用する眼内レンズは、「単焦点」「3焦点」「焦点深度拡張型」の3種類で、角膜乱視がある方には乱視矯正のタイプを組み合わせます。保険適用の単焦点レンズはリーズナブルですが、遠くか近くのどちらかにしかピントが合わず、眼鏡を併用して頂く必要があります。近年、選択される方が増えてきたのが3焦点レンズです。遠方・中間、そして近くにもピントが合い、眼鏡をかける必要が少なくなります。こちらは選定療養ですので単焦点レンズに比べ費用がかかりますが、眼鏡をなるべくかけたくない方にはお勧めです。一方、焦点深度拡張型(選定療養)は遠方から中間がシームレスにくっきり見えるものの、近くを見る場合は軽い老眼鏡が必要となることが多いです。どのレンズを選ぶかは、患者様のご希望次第となります。ただ、ご注意頂きたいのは、多焦点眼内レンズで全ての方の視界がクリアになるわけではないという点です。角膜の形状に問題がある場合などは、手術をしても効果が薄い方もいらっしゃいます。私は角膜も専門としておりますので、当院では多焦点眼内レンズの効果に対する見極めもしっかりやっていきます。

豊野院長 これまで続けてきた学会関係の仕事は、幸い継続できております。新しい医療技術などについては、学会の場で吸収していけそうです。ただ、大学病院で行ってきた培養角膜上皮シート移植のような再生医療の手術となると、現時点ではクリニックで行うのは難しい状況です。白内障手術に関しては、眼内レンズや医療機器が日進月歩でどんどん新しくなっていますので、ある程度評価が定まった時点で早めに採り入れ、患者さんに還元していきたいと考えております。

豊野院長 先代院長の頃から実績を誇る白内障手術ですが、今後も質の高い治療を継続してまいります。当院が採用している極小切開手術は、短時間で終了し、痛みも少ないのでご安心ください。加えて今後は、眼瞼下垂や角膜疾患の治療まで幅広く強化してまいります。また、小児の近視抑制治療にも力を入れておりますので、お子様の近視が進みお悩みの方はご相談ください。引き続き職員一同、「安心して通える居心地の良い眼科」をモットーに頑張っていきます。目の不調を感じられた時は、遠慮なく当院にお越しください。

※メディカルケアガイド2026年旭川市版に掲載されたインタビュー記事です

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休診日:日曜・祝日