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インタビュー

いいだメンタルペインクリニック

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痛みの治療を諦めないでください。治療の選択肢はまだあります

2021年の開院以来、地域住民の「体の痛み」と「心の悩み」に寄り添ってきた、いいだメンタルペインクリニック(旭川市宮下通)。ペインクリニックを担当する飯田高史先生に、硬膜外腔癒着剥離術・ラジオ波椎間板ヘルニア凝縮術・脊髄刺激療法など、提供している高度な痛み治療についてお話を伺った。

飯田 高史 理事長

2005年杏林大学医学部卒業。旭川医科大学講師、米国留学などを経て、2021年6月より現職。日本麻酔科学会・日本ペインクリニック学会各専門医ほか。医学博士。

飯田先生 神経ブロックの第一の目的は、痛みのサイクルを断ち切ることです。痛みのある全ての方に必ず神経ブロックを行うわけではありませんが、ブロックをすることで痛みがかなり軽減する症例が多いのは確かです。神経ブロックは基本となる治療法ですが、併せて内服治療を行っていくことも重要です。

X線透視下に神経ブロックをはじめとした様々な治療を行います

飯田先生 どの治療を選択するかは、神経の部位によって変わります。まず高周波熱凝固法については、針先の温度を上げることで神経を一時的に破壊し痛みの伝導を遮断する治療法ですが、運動神経などの治療には使用できません。逆にパルス高周波法は汎用性が高く、針の先端から流したパルス波で磁場を形成し、痛みを緩和する比較的新しい治療法です。どちらも通常の神経ブロックに比べて効果が長期間持続するメリットがあり、どちらも保険適応です。

リージョンジェネレーター(高周波熱凝固法、パルス高周波法)

飯田先生 当院は硬膜外腔癒着剥離術(Raczカテーテル)やラジオ波椎間板ヘルニア凝縮術、脊髄刺激療法など大学病院レベルの治療にも対応しております。それぞれの治療法と医療機器の相性を考えて使い分けます。

飯田先生 硬膜外腔癒着剥離術は、特殊な「Raczカテーテル」を仙骨から挿入する手技の治療です。生理食塩水などで痛みの原因となる神経と周囲組織の癒着を剥がし、障害を受けた神経根部を治療します。カテーテルの先端が柔らかく、硬膜や神経根を傷つけにくい形状なのも特筆すべき特徴です。腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、また脊髄手術後の慢性疼痛症候群などの治療に有効です。一方、腰部と頚部の椎間板ヘルニア等の治療でもうひとつの選択肢となるのが、ラジオ波椎間板ヘルニア凝縮術です。X線透視下でヘルニアのある個所まで刺した針を進めていき、椎間から飛び出して脊髄神経を圧迫している髄核をラジオ波で蒸散させます。同時に損傷した線維輪の凝縮も行い、以後のヘルニア進行をくい止めます。どちらも効果が長時間得られ、皮膚を切らずに行える日帰り手術です。

サージマックス(ラジオ波椎間板ヘルニア凝縮術)

ラジオ波椎間板ヘルニア凝縮術(Disc-FX)

Raczカテーテルによる硬膜外癒着剥離術

飯田先生 治療を尽くしても痛みが取れなかった方には脊髄刺激療法を行います。1~2本のリード(刺激電極)を脊髄背側に、ジェネレーター(ペースメーカーのような刺激装置)をお尻の上部に留置し、微弱な電流を流すことで大脳に伝わる痛み刺激をコントロールする手術療法です。脊髄刺激療法に関しては入院が必要な手術となるため、提携している森山病院にて私が執刀させていただいております。

飯田先生 整形外科等の治療で腰・頚部の痛みや手術後の疼痛などが治まらなかった方でも、当院で行っている神経ブロックや特殊治療で痛みが軽減できる可能性があります。また痛みの中には心の状態が関与するものがあり、逆に痛みが引き起こす精神症状もありますので、必要な場合には併設している精神科・心療内科を紹介することができます。患者様の中には、痛みの治療を行うことで心療内科のお薬が減らせたという方もいらっしゃいます。とにかく患者様にお伝えしたいのは「痛みの治療を諦めないで」ということです。あらゆるアプローチで痛み緩和のお手伝いをいたしますので、ぜひ当院にご相談ください。

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※メディカルケアガイド2025年旭川市版に掲載されたインタビュー記事です

診療時間(ペインクリニック内科・麻酔科)

時間
9:00~12:30 1 1 1 1
14:00~18:00 1 1 1
休診日/木曜午後・金曜・土曜・日曜・祝日
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