児童通所支援
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情報通信技術とAIを駆使し、お子さまの発達サポート
「じぶんでえらぶ・きめる」をモットーに、合同会社Circusが運営する児童通所支援Circus(2019年開所・北広島市)。自発性を伸ばす療育に力を入れる一方、ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)の活用を推進し、時代のニーズに合った児童発達支援を展開する宮原 稿平代表にお話を伺った。
■クッキング、校外学習など自発性を伸ばす療育提供
―宮原代表が、児童通所支援事業所の運営を志したきっかけを教えてください。
宮原 代表 学生時代に保育士になるつもりで資格を取得しましたが、当時の保育業界はまだ男性には門戸が狭く、夢が叶いませんでした。幸い福祉業界で職に就き、障がい者施設や高齢者福祉施設などで経験を積みました。歳を重ね、次のキャリアを考えた時、保育士を目指した原点に立ち返り、併せて福祉のキャリアも生かせる児童通所支援事業所の立ち上げを決意しました。
―事業所の規模や、貴所ならではの療育の強みについて伺います。
宮原 代表 Circusには現在(24年11月時点)、6歳から中学3年生まで22名のお子さまが在籍しております。一人っ子世帯が増え、兄弟間での学びが難しい時代ですので、長幼の序が自然と学べる場を提供したいと考えて、年齢によるクラス分けはしておりません。幅広い年齢の児童が交流し、兄弟のように育っていける点が当事業所の強みです。
―一日の療育の流れを教えてください。
宮原 代表 平日であれば、職員が学校までお子さまをお迎えに伺います。来所後はカバンの片付けや手洗い・うがいを行って頂きます。落ち着いたところで、学習支援の一環として、まず宿題に取り掛かります。当事業所スタッフが、それぞれのお子さまの習熟度や遅れを確認し、気が付いた点はご家族にお伝えしております。宿題の後は個々の発達に合わせ、トランポリンやバランスボール、スラックライン、保護者の方からご提供いただいたエアロバイクなどを使用した個別の運動療育を行います。その後、おやつタイムと自由時間を経てご帰宅というのが基本的な流れです。
―お子さまの希望を反映したクッキングや校外学習にも力を入れておられます。
宮原 代表 クッキングでは安全面に配慮し、トースターやホットプレートを使用します。トースターで唐揚げを作ったこともありますが、最近では焼きそばなど麺類の要望も増えてきました。夏場には、手動のかき氷機でオリジナルのかき氷を作ることもあります。また、校外学習の行き先・行程などもお子さまの希望を尊重します。今年の夏はアオアオサッポロ(23年7月オープン・都市型水族館)に行きました。自由時間に女の子たちがコスメ見学に行ったのは印象的でした。事業所がエスコンフィールドに近く、野球に関心を持つ子が増えましたので、今後は屋外でのキャッチボールなども計画できればと考えています。

運動療育スペース

学習・制作活動スペース

入口
―さて、宮原代表はICTやAIの利用を推進しておられます。児童発達支援ではどのような活用法があるのですか?
宮原 代表 例えば、保護者の方と職員の連絡ツールとして「コドモン」というアプリを採用しました。関係者に一斉送信できる機能もあり、イベント等のお知らせや参加人数の確認に便利です。また、法令で義務付けられている自己評価アンケート(年一回以上実施:質問約180項目)も、コドモンで行えば、保護者の方からの回答を自動集計できます。そして何より、複数の事業所に通うお子さまにとっては、連絡帳という荷物が減らせるメリットがあります。AIについては、少なくとも半年ごとに見直しが必要となる「個別支援計画」の立案等で役立っております。人間が作る画一的な個別支援計画とは違い、AIは多角的な視点でプランを提案してくれます。各自の発達の現在地や課題もグラフ化されるため、より適切な個別支援計画を素早く立案できるようになりました。療育の質を上げる意味でもICTやAIは欠かせないツールだと言えます。
―今後、事業所を複数展開する予定はありますか?
宮原 代表 北広島市では児童発達支援事業所が不足しており、札幌や恵庭方面まで通うお子さまもいらっしゃいます。一人でも多くお預かりしたいというのが本音ですが、地価が高騰している影響もあり、新たな事業所を確保するのは簡単ではありません。環境が整えば…という条件付きですが、将来的には考えていきたいです。
―子育てや発達のことでお悩みの方、入所をお考えの方にメッセージをお願いします。
宮原 代表 お子さまの状態を、必要以上に深刻に受け止めないでほしいと思います。「発達障がい」という言葉はありますが、私自身は「凸凹のある子」と表現するようにしております。どんな子どもでも、必ず凸凹はあります。他の子より、少しだけ凸凹が大きいという個性だと考えてください。ご相談は随時、承っておりますが、入所をご希望の方は、枠が空きやすい2~3月にお問い合わせください。職員一同、全力で健やかな成長をサポートさせていただきます。
●児童発達支援
10:00~17:00
●放課後デイサービス
・平日 学校終了後~17:00
・祝日、長期休み 10:00~17:00もしくは13:00~17:00
お気軽にお問い合わせください
※メディカルガイド2025年恵庭北広島版に掲載されたインタビュー記事です
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