耳鼻咽喉科の専門病院として、地域の皆様にいつでも頼れる医療と安心を提供したい、そのような思いをもって35年間歩んでまいりました。
「病気にお休みはありません、だから、私たちも休みません」―当院は、この言葉通り年中無休で診療を行っています。近年、新たに歯科口腔外科も開設し、耳鼻咽喉科領域だけではなく口腔内の疾患にも対応することができるようになりました。当院では、即日検査・即日結果が原則です。高度な医療機器を有し、患者さまの不安を少しでも早く取り除けるよう的確な診断を心掛けています。また地域の病院・診療所と密に連携し、患者さまに最適な医療を提供できるような体制を構築しています。
甲状腺疾患を内視鏡手術で
甲状腺疾患に対する従来の手術は、一般的に首の中央部を切開して行います。女性の患者さまにとって、人目に付きやすい首に手術の痕が残ることは整容面で問題になっていました。この問題を解決する極めて有用性の高い術式としては、内視鏡補助下甲状腺手術(Video-assisted neck surgery:VANS法)があります。この術式に適応するか正確に判断することで、患者さまの身体的・精神的負担を小さくし、従来の切開手術と遜色ない治療実績を残せるようになっています。日本では2016年から保険が適用され普及してきました。当院では、疾患の種類、大きさ、また患者さまの希望を考慮して最適な術式を選択しています。甲状腺疾患でお悩みの際は、ぜひ一度当院へご相談ください。
人工内耳植込術で難聴改善へ
また当院では「人工内耳植込術」という手術を行っております。人工内耳とは、補聴器で音やことばを聞き取ることができない高度難聴者の為に開発された医療機器です。生まれつき耳の聞こえないお子さまや、何らかの原因で急に聴力を失った方の聞こえを補い、コミュニケーションの手助けをします。 希望される方には純音聴力検査、聴性定常反応など、聞こえの確認に必要な検査を実施し、医師が人工内耳適応と判断すれば手術が決まります。
人工内耳機器の詳細説明は言語聴覚士が行い、手術後の言葉の聞き取りや口の読み取り(読話)など、リハビリテーションまで継続的に担当します。また、お子さまを対象に、聞こえや言葉に関する療育も行っておりますのでご利用ください。