1987年の開院以来、当院では民間病院ならではのきめ細かい診療に加え、大学病院に相当する最新の産婦人科専門医療を併せて追求することを理念に掲げ、研鑽を重ねてまいりました。治療方法もどんどん進歩していきますが、医師・スタッフ一同、当初の理念を忘れず歩みを進め、現在では、婦人科良性疾患手術を行い、癌は拠点病院と連携して行っています。
少子化問題が叫ばれている昨今ですが、当院では先駆けて2012年から本格的に不妊治療に取り組んでおります。卵管鏡下卵管形成術をはじめ、胚培養士のもと体外受精から顕微授精までトータルに治療を行い、成果を上げております。13年からは不妊治療中や不妊治療をお考えのご夫婦を対象として、生殖補助医療説明会を開催しております。配布資料とスライドショーを用いて、分かりやすく不妊治療についてご説明いたしますので、夫婦お揃いでのご参加をおすすめいたしております。また、東京杉山産婦人科、山王病院等の不妊専門施設より毎月培養士が来院して、当院培養士や看護師の教育を行っており、最新の情報と技術の獲得に励んでいます。医師の説明会に加えて、上記施設の培養士による説明会(相談会)も、令和4年6月から開始し、より患者様への情報提供や相談の機会を設けるようにしています。
患者様の多様なニーズに対応し漢方を応用した東洋医学も実践
また09年の乳腺外科開設に合わせ、道南地区初となるデジタルマンモグラフィを導入し、乳がん検診から診断まで行っております。これにより子宮がんを含めた婦人科がんの検診・診断を一つの病院で行える体制が整い、検査件数は年々増えております。21年には最新の超音波診断装置を導入し、胎児の心エコー検査の画像が格段に向上、より正確な診療が可能となりました。そのほか漢方を応用した東洋医学療法、がん治療として注目される高濃度ビタミンCなど最新の点滴療法などにも取り組んでおります。
多様化する産婦人科患者様の医療ニーズにお応えするため、「骨粗しょう症外来」「思春期・性カウンセリング外来」なども開設しております。出産に関することや不妊症の悩み、女性の健康について疑問がございましたら、ぜひ当院にご相談ください。