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2024/02/24 17:36
病院 | 内科循環器内科消化器内科血液内科胃腸内科糖尿病内科腎臓内科外科心臓血管外科乳腺外科整形外科脳神経外科形成外科小児科皮膚科泌尿器科産婦人科眼科耳鼻咽喉科リハビリテーション科放射線科病理診断科救急科麻酔科(奥山淳)歯科歯科口腔外科
医療法人徳洲会

札幌徳洲会病院

〒 004-0041 北海道札幌市厚別区大谷地東1丁目1番1号
tel 011-890-1110 電話をかける

あなたと、あなたの笑顔を見たい人たちのために

  • 小児科のカンファレンスでは、医師と看護師がチームとなって診療方針について話し合い、それぞれの患者様に合った医療の提供に努めております

  • 男性を怖がる傾向のあるお子様がいらっしゃいますので、当院小児科には大島美保医師(写真)をはじめ、複数の女性医師が在籍し診療にあたっております

当院は年中無休・24時間オープンの体制で救急車を年間5,000台以上受け入れ、手術は年間3,500件以上を行っている活気のある病院です。令和5年4月には、「血液内科」と「心臓血管外科」が新たに加わりました。医療体制の強化と適切な医療が提供できるように努めています。これからも地域の皆さまのお役に立てるよう、徳洲会の理念である「生命を安心して預けられる病院」「健康と生活を守る病院」を実践してまいります。



メディカルケアガイド厚別区インタビュー記事

※メディカルケアガイド2024年札幌市厚別区版に掲載されたインタビュー記事です


専門医の連携による包括的小児医療

徳洲会グループ10番目の医療機関として、1983年に開院した札幌徳洲会病院(札幌市厚別区)。「生命だけは平等だ」の理念を掲げ、40年以上にわたり24時間・年中無休で札幌市民の健康を支えてきた基幹病院だ。20以上の診療科の中から、今回は小児科をクローズアップ。金田眞副院長(小児科主任部長を兼任)に、同院の小児科各種専門医療から今後の展望まで詳しくお話を伺った。


午前・午後の診療に加え月・水・金曜は夕診も実施

―少子化や過疎化等の影響もあり、小児科医療の維持が困難な地域があります。小児科医師の地域偏在も問題になっておりますが、北海道の状況はいかがですか?

金田 副院長 全国的に町の小児科クリニックは減少傾向にあり、北海道でも、特に道北では小児科の不足がいわれております。幸い道内には、医学部と附属病院を併設する大学として北海道大学・札幌医科大学・旭川医科大学の3つがありますので、小児科医師の育成はできる環境にあります。今後の課題は、道北をはじめ小児科医療が不足している地域へ、いかにして医師や設備を分配していくかだと考えています。


―確かに都市部においても、小児科クリニックが減ってきました。原因はどこにありますか?

金田 副院長 地域で開業されていた小児科医師の高齢化が進み、少子化の影響や後継者問題もあり、クリニックを維持していくことが難しくなってきているのではないでしょうか。また医学部を卒業した後は附属病院に入局し、そのまま勤務医として残る選択をする医師が増えたことも、クリニック減少の一因と考えられます。


―1983年の開院以来、貴院は基幹病院として地域医療を支えておられます。小児科医療を取り巻く環境が厳しくなる中、基幹病院として心掛けていることや、他院との連携について教えてください。

金田 副院長 厚別区・清田区・白石区・東区をはじめ、北広島市などの医療機関から患者様をご紹介いただいた場合、日曜祝日であっても可能な限りお引き受けいたしております。病状の回復をみて大丈夫だと判断できれば、慢性疾患でない場合、かかりつけ医のもとに患者様をお返しするという医療サイクルを大切にしております。また、札幌市の二次救急(入院や手術を要する重症患者を365日24時間体制で受け入れる救急医療)も担当するなど、救急医療にも積極的に対応しております。


―地域医療連携が進む中で、特定機能病院や基幹病院の中には一般の外来診療の受付を中止し、紹介状による診療に特化している所もあります。貴院では引き続き、紹介状なしでの外来診療も受け入れていかれるのですか?

金田 副院長 夜までカバーするのは難しいかもしれませんが、午前診・午後診・夕診の三体制で引き続き外来診療を行ってまいりますので、診療時間内にお越しいただいた患者様の場合、紹介状がなくても診療をお断りすることはありません(夕診は月・水・金曜のみ)。コロナは2類から5類に変更されましたが、現在でも患者様の診療数に制限をかける「発熱外来」システムを残したままの病院やクリニックが多くあります。現状だと、インフルエンザの流行時期やコロナ再拡大の局面において、医療機関にかかれないお子様が出てくるのは目に見えています。当院はコロナ禍でも、かかりつけ医を受診できなかった患者様を臨機応変に多く引き受けてきた実績がありますので、今後も発熱外来を含む一般外来は制限を設けずに対処してまいります。


―先ほど少し触れて頂きましたが、診療体制について詳しくお伺いします。一般外来(午前・午後・夕診)三体制を何名の医師で担当しておられるのですか?

金田 副院長 当院の小児科には現在、常勤医師5名と非常勤医師3名が在籍し、一般外来は、午前診・午後診は医師2名、夕診は1名体制で診療にあたっております。


―貴院の小児科では、予約制で専門外来も行っております。小児血液・小児循環器・小児感染症・遺伝・小児神経・小児内分泌の各専門医が常勤されているのは特筆ものです。それぞれの診療の特徴を教えてください。


金田 副院長 当院には血友病センターが併設されている関係もあり、「小児血液」外来では血液凝固異常症等の治療で実績を挙げております。ご家族に血友病の患者様がいる方、お子様の出血が止まりにくいと感じておられる方は当院の小児血液外来にご相談ください。「遺伝」「小児神経」の外来では主に、てんかんなどの中枢・末梢神経障害のお子様に対し、遺伝的側面を加味しながら包括的な治療を行います。また、甲状腺疾患や低身長、思春期早発症などの治療にあたるのが「小児内分泌」外来です。症状や疾患に合わせホルモン治療等を採り入れていきます。そのほか「小児循環器」「小児感染症」外来でも、経験豊富な医師がそれぞれの疾患に合わせた治療を提供してまいります。各専門医が相談しあいながら、質の高い専門治療をいつでも提供できる体制が整っているのは当院の強みです。


小児科病床23床を有し多職種連携で病児に対応

―次に小児科病棟について伺います。小児科病床23床は、道内でも屈指の数です。また医師・看護師に加え、保育士がチーム医療に参画している点も印象的です。

金田 副院長 ワクチンの進化などもあり、肺炎球菌やインフルエンザ菌感染症等で重症化するお子様は少なくなってきました。加えて少子化ということもあり、全国的に小児科の病床数は減ってきておりますが、当院では現在も23床を維持し、医師5名体制で入院病児のケアにあたっております。また、チーム医療に保育士を加えることで、入院病児とご両親の心身の負担の軽減に努めております。医師や看護師とは違い、入院病児にとって保育士は遊び相手であり心の安らぎに繋がります。ご両親にとっても、お子様が保育士といる時間は安心して目が離せ、看病で疲れた心身を癒して頂けると考えております。コロナ禍で一時閉鎖していたプレイルームも現在は再開し、節分・ひな祭り・クリスマスなど季節のイベントでも活躍できる保育士の存在は、当院の小児科医療に欠かせないピースとなっております。


―新生児医療については、産婦人科と小児科でどのような連携をとっていらっしゃいますか?

金田 副院長 産婦人科では妊婦様と胎児の健康を分娩まで担当し、産まれた赤ちゃんは基本的に小児科医が診ます。帝王切開や早産・難産が予測できる場合、小児科医が出産まで待機します。また35週未満の早産の場合は、NICUのある病院に母体搬送することも考慮に入れ対応しております。産婦人科と小児科がチーム医療を提供できるという点は、総合病院の強みですので、引き続き小児科の力を新生児医療にも生かしていきたいと考えております。


―さて、医師の働き方改革が4月に予定されております。医師の労働時間が制約される中、これまで通りの医療を提供できますか?

金田 副院長 当直明けの医師も、翌朝の回診が終われば帰宅できておりますので、現状の人員でやっていけると判断しております。ただし当院でも、医師の高齢化が進んでおりますので、若い医師を補強していく必要があります。状況を見極め医師の増員と若返りを進めていき、今後も質の高い医療の提供を続けていきたいと考えております。


―最後に地域住民に何かメッセージをお願いします。

金田 副院長 安定した小児医療を末長く患者様にご提供していくことが私たちの願いです。一般の小児科医療はもちろん、各専門分野についても質の高い医療を提供できるよう研鑽を積んでまいります。当院HPには「全科予約制」と記載がありますが、小児科に関しては診療時間内であれば、予約なしで受け付けております。お子様の健康のことで困った時は、いつでも当院にご相談ください。

診療時間

時間
診療科目により、診察曜日、受付時間が異なりますのでお問い合わせください。
診療予約受付センター 011-798-4880 対応時間、平日13:00~17:00

休診日:土曜午後、日曜、祝祭日


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札幌徳洲会病院

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北海道札幌市厚別区大谷地東1丁目1番1号
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https://www2.satutoku.jp/
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