子どもから大人まで、歯は大切な健康のパートナー。
口の中には様々な細菌が生息しています。歯周病とはこれらの細菌によって、歯を支えている骨や歯肉が破壊されていく疾患のことです。
現在日本人の成人の約80パーセントが歯周病といわれており、日本人が歯を失う最大の原因となっています。
歯磨きが不十分で、歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)に歯垢がたまり始める。これが積み重なり歯ぐきに炎症が起こる。これが歯周炎で歯周病の第一歩。
歯磨きが不十分だと、たまった歯垢が歯石となり、歯周ポケットを押し広げる。歯肉炎にかかると歯ぐきは腫れ、歯磨き時などに歯ぐきから血が出ます。
歯肉炎を放置すると症状は悪化し、歯周炎へと進行。歯を支える(歯槽骨)の破壊が徐々に始まります。
歯周炎を放置したままだと、歯槽骨の破壊はどんどん進行していく。歯は揺れはじめ、歯周ポケットから自然と血や膿が出てくる。
赤ちゃんは、無菌的な状態で生まれてきます。生後1歳7ヶ月~2歳7ヶ月までの間に何らかの機会、口移しで食べ物を与えたり、スプーンや箸を共有することでむし歯菌が赤ちゃんの口の中に入ってくるのです。そして一度口の中(主に歯の表面)に定着した菌は簡単にはいなくなってくれません。
ミュータンス菌の感染ですが、母親のむし歯菌の数を少なくすると、むし歯になるリスクが下がります。
子どものむし歯を防ぐには、まず保護者の口腔衛生指導から行わなければ、意味がありません。
むし歯の原因であるむし歯菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはいません。歯が生えていなければ生きていけないのです。よって、歯が生え始める生後6ヶ月ごろから感染が始まります。
特に生後1歳7ヶ月~2歳7ヶ月までの時期に最も感染し、定着します。この時期は「感染の窓」と呼ばれ、注意が必要とされます。
乳歯の奥歯が生え始めるとむし歯菌の感染率が高まります。奥歯が生え始めると感染率が高まるのは、