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くいしばり、歯ぎしりをしていませんか?

最近来院される患者さんに肩こり、頭痛、目の奥の痛みなどを訴える方がとても多いです。
耳鼻や眼が原因であれば耳鼻科や眼科に通院すれば改善するでしょう。しかし、原因がお口の中にあるケースもあるのです。

くいしばったり、歯ぎしりが癖になっている

歯というのは食べ物をかむ為のものです。しかし、日頃のストレスや生活習慣などが原因で「くいしばり」や「歯ぎしり」をしている方が多いです。

くいしばり時に歯にかかる力は食事の時の6~8倍といわれています。それだけ大きな力が慢性的に加わっていたら歯や歯ぐき、顎や周囲の筋肉に悪影響を及ぼします。

 

具体的に言うと、歯がすりへったり詰め物が割れたり、ひどいと歯自体が割れてしまう事もあります。
くいしばりにより顎関節にも負担がかかるのであごの痛みで口が開けづらくなったり、また周囲の筋肉も緊張している事が多いので血流がわるくなり頭痛、目の奥の痛みなどの症状もあらわれる事もあります。

 

では「くいしばり」や「歯ぎしり」を気を付けるにはどうしたら良いのでしょう。

 

まず一番大切なのは「くいしばり」の癖を自覚する事です。ほとんどの方は「くいしばり」を自覚せず無意識でおこなっています。


本来、口を閉じていても上下の歯には少しすき間があります。なので、意識して上下の歯を接触させないように1日に何度も確認しましょう。


これだけでも良いのですが、頭痛や肩こりがひどい方は毎日2~3回意識的に口元を動かしたりマッサージで緊張をほぐし、顔の血流を促してあげましょう。

 

この簡単な方法で顎の関節とお口の周りの筋肉はリラックスし頭痛、肩こりは軽減し歯の寿命も格段に延びる事をお約束します。

 

また、「くいしばり」はしていなくても虫歯や歯周病でしっかりかめないままでいると左右のかみ合わせのバランスが悪くなり、同様の症状が出ることもあるのでその場合はしっかり治療し左右均等にかめるようにしましょう。

 

それ以外では就寝中の「くいしばり」がひどかったり、高頻度で激しいスポーツをしている方も同様にリスクが高いです。


前者の場合は夜間マウスピース、後者の場合はスポーツ用マウスピースをお勧めします。特にスポーツ用マウスピースは歯やその周囲の組織のダメージを軽減するだけでなく、嚙み合せのバランスがよくなることによりパフォーマンスのアップにもつながります。

 

現代はストレス社会です。職場や人間関係、育児など原因はさまざまですがストレスのない人間等いません。ストレスが強すぎると免疫力や気力がなくなり万病のもととなります。

 

例えば適度な運動は成長ホルモンを分泌させこれにより意欲をもたらし前向きな気持ちになります。同時に出るテストステロンには脂肪分解、筋肉合成作用まであります。

 

また年末の紅白でもアイドルが過度の緊張、ストレスにより過呼吸で倒れましたが、職場で嫌な事があったときなど、深呼吸をするだけでも呼吸のリズムを戻し不安が減り心が落ち着きます。

 

それから抗ストレス作用があるといわれるビタミンB群やCを日頃から多めに摂取するのもよいと思います。カカオやチョコレートに含まれるポリフェノールも免疫力をあげたり、ついでに筋力アップ効果もあるといわれています。こういう食品も活用しましょう。

 

なによりよく笑い楽しい事をするとNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化し免疫力アップし健康でいられます。同じ理由で発酵食品もよくたべましょう。

 

姿勢と咬み合わせ

日本人は猫背、いわゆる悪い姿勢が多いと言われています。それは欧米人に比べて日本人は脊柱起立筋というカラダを支える筋肉が一般的に弱いのも関係しているかもしれません。

 

猫背は肩こりや腰痛の原因になるだけでなく、噛み合わせにも悪影響を及ぼします。食事の時、猫背でいると重力で下顎が前に出るような動きになりやすく、しっかり咬めなかったり顎を痛める原因になります。特に発達期・成長期の子供には悪影響です。また、猫背で食べていると胃が広がってしまい食べすぎの原因にもなります。

 

普段から腹筋に力を入れ、良い姿勢を意識し健康寿命を伸ばしましょう。

 

 

記事提供:麻生ホワイトデンタル 中田 世織 院長
記事提供:麻生ホワイトデンタル 中田 世織 院長

 

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